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国内暗号資産取引所コインチェックは24日、暗号資産「SAND」の取り扱いを開始することを発表しました。
SANDは、メタバースゲーム「The Sandbox」の独自トークンで、国内においてSANDの上場は初の事例となります。
SANDとは
SANDは、イーサリアムブロックチェーン上に構築されたメタバースゲーム「The Sandbox」のユーティリティトークンです。
主な特徴は下記のとおりです。
・時価総額は39位
・ERC20規格のトークン
・The SandboxでSANDを使うとアイテムの売買が可能
The Sandbox内でSANDを利用すると、ゲームに参加したりアイテムを購入したりすることが可能です。
また、「SAND」は将来的にゲーム運営に意見を反映させるガバナンストークンとしての役割をもつとされています。
The Sandboxとは
The Sandboxは、メタバースと呼ばれる仮想空間の中で、ボクセルアートのアバターや建物などを組み合わせて遊ぶブロックチェーンゲームです。
LAND(ランド)と呼ばれるメタバース上の仮想の土地を提供し、ユーザーは所有するLANDやデジタルアイテム、キャラクターをイーサリアムチェーン基盤のNFTとして売買できます。
有名企業がLANDを保有し、オンライン上のイベント開催やショップの設置を検討しているため、LANDの今後の拡大が期待されています。
LANDの特徴
1LANDのサイズは、「96m(縦)✕96m(横)✕128m(高さ)」で、発行上限が「16万6464LAND」です。
ユーザーがLAND上でできることは下記のとおり。
- 施設や家を建築する
- 他ユーザーに有償提供する
- NFTとしてマーケットプレイスで売買する
LANDは1区画で数百万〜と非常に高価です。LANDを保有してボクセルアートを楽しみたいと思っても難しいのが現状です。
しかし、LANDは有料で貸し出しが可能です。つまり、クリエイターはLANDを借りて活動することができます。
The Sandboxで利用できるサービス
結論は下記のとおりです。
・VoxEdit:ボクセルアート制作ツール
・Game Maker:ゲーム制作ツール
・アバター:ボクセルアート制作ツール
Game Makerでは、コーディングに関する知識は必要なく、ビジュアルスクリプトツールを使えます。
VoxEditとアバターはどちらもボクセルアート制作ツールです。しかし下記のような違いがあります。
・VoxEdit:ゼロからボクセルモデルを作成する
・アバター:既存モデルを組み合わせてボクセルモデルを作成
ボクセルアーティストと呼ばれる職業も誕生しているほど注目度が上がっているので、少しでも興味のある方は公式サイトを覗いてみることをおすすめします。
SANDは米仮想通貨取引所コインベースにも上場
5月26日、米大手暗号資産取引所コインベースでSANDが上場しました。
取引ペアはSAND-USDをサポート後、段階的にSAND-USDTをサポートするとのこと。
SANDの取り扱いは、米コインベースのサービス対象全地域での対応となっています。
なお日本は対象外です。
現在、SANDを取り扱っている取引所は、主に下記のとおりです。
・バイナンス(Binance)
・FTX
・クラーケングローバル(Kraken)
・クーコイン(KuCoin)
・ゲート(Gate.io)
上記のほか、ユニスワップV2及びV3などの分散型取引所(DEX)で取り扱われています。
まとめ
今回は、The Sandboxの独自トークン「SAND」について解説しました。
SANDを利用すると、The Sandbox内でアイテムの売買が可能です。
LANDの売買等も含め、さまざまなビジネススタイルが誕生している点がThe Sandboxの魅力でもあります。