|
2021年にNFTブームとなってからNFTマーケットも徐々に参加者が増え、サービスや個性的な作品が増えてきています。日本の仮想通貨取引所であるコインチェックも、独自のNFTマーケットであるCoincheck NFT(β版)のサービスを始めています。
NFTゲームである「The Sandbox」のLandや「ArtBlocks」「Meebits」といったNFTアートや、サッカーのトレーディングカードの「Sorare」などが購入でき、Coincheck NFT(β版)でしか購入できない作品も多いです。
お気に入りシリーズなので購入したいけど、MetaMaskアカウントの連結は難しいのではないか。また、仮想通貨の送金はどうすればよいか詳しく知りたい。そのような方のために、コインチェックとMetaMaskを連結する方法を解説していきます。
目次
コインチェックとメタマスクを連携する方法
まず、コインチェックをいつも使っているスマホかブラウザをご用意ください。
コインチェックとMetaMaskについてはこちらの記事をご確認ください。
コインチェックにログインする
コインチェックのログイン画面から、メールアドレス、パスワードを入力しログインを行います。「私はロボットではありません」の箇所にチェックをいれて、「メールアドレスでログイン」ボタンを押します。
その後、二段階認証を求められます。
初期設定時にGoogleAuthenticatorを追加されていると思いますので、そのアプリを開き、生成された6ケタの数字を入力します。すると、コインチェックのトップ画面にログインできます。
Coincheck NFT(β版)に移動する
パソコンでコインチェックのログインした場合は、画面左のメニューバー内、「Coincheck NFT(β版)」をクリックしアクセスすることができます。
スマホアプリからは、Androidでの利用の場合、Coincheckアプリの画面右下「アカウント」タブをタップし、メニュー内の「Coincheck NFT」をタップすることでご利用いただけます。iOS版のCoincheckアプリは、まだサービスが運用されていません。
マイページからMetaMaskに接続を選択する
画面右上の「マイページ」をクリックすると、MetaMaskのアイコンと「未接続」「MetaMaskに接続 >」が表示されます。この「MetaMaskに接続 >」をクリックすると、接続の画面が表示されますので画面の説明通りに進めてください。
接続が完了すると、MetaMaskのアドレス欄に文字と数字の列でアドレスが表示され、MetaMaskのアイコンの部分が「接続中」「MetaMaskから入庫」になります。
メタマスクのアカウントが消えてしまった時は?
MetaMaskは複数のアドレスを一つのアカウントで管理できるので便利ですが、複数アカウントを所持していると、まれにバグ現象を発生します。
その際はMetaMaskにログインして、右上の丸い箇所をクリックし、「Create Account」(アカウントを作成)を押して下さい。そうすることで、以前利用していたアカウントが復元されます。MetaMask内で起きている問題で、アドレスに問題はありません。
ウォレット名(自分で決められる管理名)は設定したものが消えていますが、中身はそのままですので安心して下さい。念のため、復元したアカウントに資金が残っているか、確認してください。
その際、トランザクション履歴は全て消えてしまいます。ETHスキャンよりトランザクションは確認ができますので、そちらを参考にしてください。
コインチェックからMetaMaskへの送金方法
それでは、コインチェックからMetaMaskへの送金方法をお伝えしていきます。しっかり対応しないと資産が凍結する恐れもあります。正確に送金するように心がけてください。
取引所で仮想通貨を購入する
コインチェックで仮想通貨を購入します。日本円をコインチェックの指定した口座へ着金できていれば、仮想通貨を購入できます。
コインチェック販売所でも取引所でも、どちらでも購入できます。どちらで購入するかは、ご自身で決めてよいのですが、販売所はスプレッドが広く購入時に割高に感じます。購入費用を抑えるのであれば、取引所での購入をおすすめします。
ETHのレートを確認しながら、ご自身の納得する金額である場合は購入してください。
コイン送金画面から購入した仮想通貨を選択する
購入ができたら、ご自身のウォレットに反映されます。確認ができたら、MetaMaskへETHを送金しましょう。コインチェックの画面左に「暗号資産の送金」という箇所があるので、そちらをクリックしてください。
画面が変わり、送金する通貨ETHを選択してください。宛先のところにMetaMaskウォレットのアドレスをコピーして貼り付けます。
送金先サービス名は「その他」にし、具体的な送金先サービス名に「MetaMask」と入力してください。
受取人種別は「本人への送金」で送金額はすべてで問題ありません。確認し、問題がなければ下記にある「次へ」を押します。手数料として、0.005ETHがかかります。
ここでもGoogleAuthenticatorの二段階認証を求められますので、入力してください。その後、送金しましたと表示されれば完了です。しばらく時間を経ってから、ご自身のMetaMaskを開いて、着金が確認できれば完了です。
ETH以外の通貨をMetaMaskに送金する場合
MetaMaskは初期段階でイーサリアムネットワークしか対応していません。ETH以外の通貨をMetaMaskに送金する場合は、トークンのインポートを行ってください。自分の送金したい通貨を検索し、ヒットすればMetaMaskに送金することが出来ます。
イーサリアムネットワークで対応していない通貨を送金するのは、まず海外の仮想通貨取引所を口座開設し、MetaMaskに送金する必要があります。ポピュラーな取引所はバイナンスになります。バイナンスは、独自のネットワークであるバイナンススマートチェーン(BSC)を活用しているためです。
送金したい通貨をコインチェックからバイナンスに送金し、BSCのネットワークでMetaMaskに送金してください。また、MetaMaskにBSCのネットワークを追加する必要があります。MetaMaskの上部に「ネットワークの追加」の項目があります。そちらを開いて下記を入力ください。
ネットワーク名:Binance Smart Chain
新しいRPC URL:https://bsc-dataseed.binance.org/
チェーンID:56
シンボル:BNB
ブロックエクスプローラーURL:https://bscscan.com
これで、ETH以外の通貨も送金が可能となります。
MetaMaskからコインチェックへの送金方法
次に、NFTの売買などで利益が生じた場合、MetaMaskを通じてコインチェックに送金する方法をお伝えします。日本円に換金したい時に必須の作業です。
送金したい通貨を選択する
MetaMaskにログインすると、下部に「所有」もしくは「追加した通貨の一覧」があると思います。送金したい通貨を選択してください。クリックすると下記のような画面になります。
送金をクリックし必要事項を入力する
送金先は一番上の「検索、パブリックアドレス」のところにコインチェックのアドレスをコピーして貼り付けます。QRコードもスキャンできます。送金先にQRコードが発行できるのであれば、利用してください。
コインチェックでアドレスを貼り付ける箇所は、左側の「暗号資産の受取」で通貨を選択します。
必ずコインチェック側も送金する通貨と同じアドレスであることを確認ください。MetaMask側がETHであれば、コインチェック側もETHのアドレスである必要があります。
アドレスの貼り付けが完了したら、金額を指定してください。全額を送金するのであれば「最大」のボタンを押すと、所有している通貨の総額が反映されます。
「次へ」を押すと、ガス代が表示されます。ガス代はネットワークに支払う手数料です。ネットワークの混み具合によって価格が変化します。ガス代は自動的に引かれませんので、送金する額からあらかじめ考慮して入力ください。
ガス代価格に納得できれば、承認をクリックするとトランザクションが発生し、送金ができます。少し時間を経てから、コインチェックのウォレットを確認し、送金額が反映していれば完了です。
MetaMaskに接続できない場合に確認すること
コインチェックで「MetaMaskから入庫」という表示に切り替わると接続している状態になります。もしMetaMaskに接続できない場合は下記の対応を行ってください。
アカウントに追加登録しなければならない情報がないか
コインチェックで本人確認完了後、アカウントの状況に応じて追加情報を行うケースがあります。この対応が完了していない場合、MetaMaskとの接続エラーが表示される場合があります。
具体的には、登録情報(変更)がコインチチェック側で確認中の状態になっていないかを確認してください。追加情報が承認されるまでは接続が出来ない状態ですので、承認までお待ちください。
使用しているブラウザーが最新バージョンか
ご自身のプラウザーで使用しているGoogleChromeやFireFoxが最新バージョンであるか確認してください。古いバージョンだと、うまく接続できない可能性があります。
またGoogleChromeやFireFoxを利用していないのであれば、新たに拡張機能を用いてダウンロードしてください。初期の設定が出来ていない可能性もあります。
Safariで利用すると、上手く連結できなかったり、メールアドレスの設定やアカウントが連結できないケースもあるのでご確認ください。
他のコインチェックアカウントとMetaMaskを接続していないか
すでにコインチェックのアカウントとMetaMaskが接続されているケースも考えられます。
例えば、スマホとPCで別のコインチェックのアカウントを持っている、もしくは個人と法人で別々のアカウントを持っているなどです。
別のアカウントに紐づいているMetaMaskアドレスを、別のCoincheckアカウントに接続しようとした場合、接続ができないエラーが発生します。
1つのMetaMaskアドレスは、1つのコインチェックアカウントにしか接続できません。もしその状態なら、MetaMaskに接続しているコインチェックアカウントに通貨を送金し、そこからMetaMaskに送金すれば回避できます。
MetaMaskアカウントを複数もってないか
MetaMaskのログインパスワードを忘れてしまい、シードフレーズを複数回取得されたことがある場合、MetaMaskアカウントを複数所有している可能性があります。MetaMaskはハッキング対策から複数のアカウントを作成することも可能です。
コインチェックと連結できないのであれば、別のアカウントと接続しようとしている恐れもあります。シードフレーズを入れ、別のMetaMaskアカウントでログインを試みてください。
どのアカウントを使っているかわからなくなった場合は、新たにMetaMaskアカウントを作成する方法もあります。
右上の丸いアイコンをクリックすると、アカウントの作成が出てきます。そちらから作成してください。12個のシードフレーズが新たに発行されるので、混乱しないようにメモなどで取っておきましょう。
コインチェックの連携についてまとめ
それでは、コインチェックとMetaMaskの連携についてのまとめです。
・コインチェックにログインの上、Coincheck NFT(β版)に移動しNFTを購入すること
・Coincheck NFT(β版)でNFTを購入するのであればMetaMaskウォレットが必要となる。ETH以外の通貨を送金する場合は、トークンのインポートを行うか、対応していなければバイナンスのネットワーク(BSC)を利用する必要がある
・MetaMaskに接続できない場合は、使っているGoogle Chromeなどが最新のバージョンであるかの確認を行う
・MetaMaskに接続しているアカウントが正しいか常に確認し、接続できない場合はシードフレーズを入力し、再度接続を試みること
コインチェックからMetaMaskに送金する際は、資産が凍結する可能性もありますので、確実に行い楽しくNFTを購入していきましょう。