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Rarible(ラリブル)はNFTコンテンツを自由に売買できるマーケットプレイスですが、同時にNFTの作成も可能です。
しかも、作成にガス代がかからない(購入者に転嫁)ということもあり、最大手のNFTマーケットプレイス「OpenSea」と肩を並べるほどの知名度になりました。
ただ、「Raribleの特徴って何?」「始め方は他のマーケットプレスと一緒?」などの疑問に答える日本語の情報がまだそこまで多くないのも事実。
そこで、使い方も含めてRaribleについて徹底的に解説します。
初心者から上級者まで、NFTをするなら絶対に知っておくべきマーケットプレイスをしっかり押さえておきましょう。
目次
NFTマーケットプレイス「Rarible(ラリブル)」とは?
Rarible(ラリブル)は現在急成長を遂げている注目のNFTマーケットです。
世界的な知名度となったRaribleの特徴は大きく以下の3つ。
フリーミント
独自トークンRARI
クレジットカード払いに対応
それぞれ詳細に解説します。
1.フリーミント
まず、RaribleではNFTの発行にガス代がかかりません。
販売を考える場合、イーサリアムのガス代が高騰している現状では嬉しい仕組みです。
NFTの購入時にミントされ、購入者側が支払う形になっています。
2.独自トークンRARI
RaribleはRARIという独自トークンを発行しており、Raribleを運営していく際の投票や、Raribleでプッシュする作品を決定するための投票に使用されるガバナンストークンです。
知名度が上昇し、ユーザーが増える程、その価値も増大します。
先行者利益もあるなので、早めに参加しておく必要があります。
2.クレジットカード払いに対応
NFTの購入にクレジットカード払い(VISA,Mastercard)で対応できるのも大きな特徴。多くのマーケットプレイスでは、日本のクレジットカードが使えず、暗号通貨のみでの支払いとなっており、ユーザーが限られる傾向にありました。
購入するユーザーとしてもありがたいですし、利用者が増える分販売側にも市場拡大というメリットがあります。
Raribleの登録方法・始め方を画像付きで解説
Raribleへの登録には、以下が必要となります。
・ウォレット
・仮想通貨、又は現金
・アート作品(出品する場合)
ウォレットとは仮想通貨を管理するアプリ。NFTを扱うなら、Metamaskが一番メジャーですので必ず押さえておきましょう。
MetaMaskの登録がまだの方は下記の記事で登録方法を解説しているので、参考にしてください。
上記の用意ができたら、公式HPにアクセスして、右上の「Sign in」をクリックします。
Sign inに際して、以下から希望するものを選びましょう。
・Ethereum
・Flow
・Tezos
・Polygon
Ethereumは一番マーケットが大きいのですが、手数料は高くなります。
FlowやPolygonは低コストで売買できますが、マーケットは小さくなります。TezosもEthereumに比べればマーケットが小さく、参加人数もそこまで多くはありませんが、NFTプロジェクトとして色をNFT化させる「tzcolor」などがあり、好材料として価格が高騰するなどの面白い一面もあります。
続いて、接続するウォレットを選択します。
・Metamask
・Torus
・Mobile Wallet
・Portis
・Coinbase
・MyEtherWallet
・Formatic
今回は一番よく使われるMetamaskを選択します。
ポップ画面が表示されます。
・13歳以上か
・Raribleの規約に同意するか
について確認を求められますので、2つともチェックを入れて「Proceed」をクリックします。
これでアカウント作成完了です。
無事作成できると、右上にアイコンが表示されますので、クリックしてみましょう。
以下のようにアカウント情報が表示されますので、確認しましょう。
Raribleの使い方とは?画像で解説
Raribleは主に以下のような使い方があります。
・検索
・購入
・作成
・販売
・RARIの獲得
まず検索から解説します。
1.検索
初めての方はNFTコンテンツを購入しようとしても、何を買えばいいか分からないもの。まずはどんなNFTコンテンツがあるのか、リサーチする必要があります。
Raribleでのリサーチ方法は以下の2つがあります。
・Explore
・検索バー
まず、Exploreで検索するには、トップページから「Explore」をクリックします。
対応チェーン一覧が表示されますので、希望するものを選びましょう。
・All(全てのチェーン)
・Ethereum
・Flow
・Tezos
・Polygon
今回はEthereumを選択します。
チェーンで絞り込まれたページでは、さらに以下の項目で絞り込みをかけることができます。
・Category
・Collectons
・On sale(Sale type)
・Price range
また、カテゴリ選択バーの右端にある「Filter & Sort」をクリックすると、表示されている作品を追加日順や値段順に並べ替えることができます。
続いて、検索バーを使って作品を探す場合、検索バーに自分が気になるアイテム名や、好きなアーティスト名を入力して検索します。
検索結果は、以下のカテゴリ別に表示を切り替えられます。
・Collections
・Items
・Users
見やすい表示に切り替えながら、お目当ての作品を探しましょう。
2.購入
続いて、NFTを購入する方法です。
Raribleでは、以下の3種類の購入方法があります。
・Buy for ~
・Place a bid
・Timed auction
それぞれ、詳しく解説します。
Buy for ~
購入したい作品をクリックして表示される画面の右側一番下に、「Buy for ~」と「Place a bid」が表示されます。「Buy for ~」は出品者が決めた金額で購入(この画像では0.001ETH)することです。
この場合、「Buy for ~」 をクリックします。
すると、以下のようなCheckout画面がポップアップします。手数料として購入額の2.5%が上乗せされますので、確認して「Proceed to payment」を押すとMetamaskが起動します。
Signをして、トランザクションが通れば購入完了です。
Place a bid
「Place a bid」はこちらが希望額を提示し、販売者が承諾すれば成立となります。
使い方としては、こちらが希望する購入額を入力し「Place a bid」をクリック。
手数料として購入額の2.5%が上乗せされますが、販売者が承諾すれば即購入となります。
Timed auction
最後に、時間制限のあるオークション形式です。
オークションの画面では、「Place a bid」というボタンの上に、「Highest bid by~」と「Auction ends in~」との記載があります。それぞれ以下のような意味があります。
表示項目 | 内容 |
---|---|
Highest bid by~ | 今までの最高入札額 |
Auction ends in~ | オークション終了までのカウントダウン |
「Place a bid」をクリックすると購入希望額を入力できます。
サービス利用料として金額の2.5%が上乗せされますので、その点に注意しつつ金額を入力し、送信します。
オークション終了まで待ち、自分より高い入札者が現れなければ落札です。
なお、自分より高い入札者が現れても、再度入札することも可能ですので、どうしても落札したい場合は、時間内に何回もチェックしておくと万全です。
3.作成
次に、作成について解説します。
Raribleのメリットはなんといってもフリーミント。NFTの作成にガス代がかからない点です。
作成の手順も簡単です。
まず、トップページ右上の「Create」をクリックします。
紐づけるチェーンを選択しましょう。
今回はEthereumを選択します。
続いて、SingleかMultipleか選択します。
表示項目 | 内容 |
---|---|
Single | 1点物を発行 |
Multiple | コピー(複数)を発行 |
今回はSingleを選択します。
ミントする際の設定項目が表示されますので、入力します。
表示項目 | 内容 |
---|---|
Choose Wallet | 通常は接続しているウォレットが自動表示 |
Upload file | コンテンツをアップロードできます |
Put on marketplace | 作成後すぐに出品するか否か |
Price | 金額 |
Unlocked once purchased | 追加コンテンツの有無 |
Choose collection | 共通のコントラクトか否か |
Name | 名前 |
Description | 説明 |
Royalities | 二次販売時のロイヤリティ比率 |
なお、フリーミントする場合は「Free minting」をONにすることを忘れないようにしましょう。
「Show advanced settings」を押すと、以下の2つが追加されます。
表示項目 | 内容 |
---|---|
Properties | NFTを識別する固有の情報 |
Alternative text for NFT | NFTに付する代替テキスト情報 |
任意ではありますが、必要であれば記入します。
試しに犬の画像でNFTを発行してみます。各設定項目を埋めて「Create item」をクリックします。
Metamaskが起動しますので、Signすれば、それだけで完成です。
今回は「Put on marketplace」をONにしているので、作成と同時に出品まで完了します。
完成したNFTは自身のプロフィールから確認できます。
4.販売
NFT作成と同時に販売を開始する方法は、先ほど紹介した通りです。
今回はあらかじめ所有しているNFTを販売する方法を解説します。
トップページからアカウントアイコン(テレグラムの横)をクリックします。
「View profile」をクリックしましょう。
「Owend」で所持しているNFTを表示させ、売りたいNFTをクリックします。
「Put on sale」をクリックしましょう。
販売形式を選びます。
表示項目 | 内容 |
---|---|
Fixed price | 固定価格 |
Open for bids | 入札形式 |
Timed auction | 時間制限付きオークション |
販売価格など設定すれば、Metamaskが起動しますので、トランザクションを通して完了です。
5.RARIの獲得方法
以前は「RARIトークン」が一定の条件下で無料配布されていました。
ただ、Rarible DAOの満場一致によって2022年1月16日で終了してしまい、現在はDEXでしか購入できません。
そのため、Rarible上では未請求のRARIがある場合のみ請求することが可能です。
トップページを下にスクロールし、「RARI Token」をクリックします。
未請求分が存在する場合Claimできますが、手数料にETHが必要ですので気を付けましょう。
今後、RARIトークンの取り扱いが変更される可能性もあります。公式ページやディスコードでのこまめにチェックしておきましょう。
Raribleの注意点
NFTやDeFiは複雑なシステムで、漫然と使っていると「実は損をしていた」なんて事もあり得ます。そのため、最後にRaribleの注意点を4つ紹介します。
1.ガス代がかかるタイミング
NFTの発行、購入、入札など、場合によってはガス代が発生します。必要経費のようなものですが、昨今はガス代が高騰しており、予想外の損失が発生する場合もあります。必ずチェックしましょう。
なお、ガス代が発生するタイミングでは必ずMetamaskが起動します。
承認さえしなければトランザクションが通ることはありませんので、ご安心ください。
2.手数料
RaribleではユーザーがNFTを販売、入札、購入する際に2.5%の手数料が上乗せされます。クレジットカード決済は3%です。そのため、手数料を含めた経費計算をしましょう。
3.コントラクト規格
RaribleでNFTを作成する際、「独自コレクション」、または「Raribleコレクション」という2つの異なったコントラクト規格が選択できます。
独自コレクションはガス代が追加で発生しますが、他のマーケットプレイスでの表示名は自分で設定した名がそのまま表示されます。
一方、Raribleコレクションはガス代フリーで作成と販売が可能な場合がありますが、他のマーケットプレイスではRaribleと表示されます。Rarible外の利用に関して、利便性が低くなる可能性がありますので注意が必要です。
4.詐欺行為
Raribleに限ったことではありませんが、盗用作品が出品される事例も相次いでいます。当たり前ですが、盗用作品は売るのも買うのも控えましょう。
また、ゲーム内アイテムと同じアイコンで売り出しておきながら、実際は何の価値もない単なる画像が商品だったケースもあります。
マーケットプレイス上は良くも悪くも誰でも売買できるので、詐欺師が紛れ込んでいることを心に留めておく必要があります。特に、高額なNFTを取引する際は入念なリサーチが必要です。
Raribleは市場規模の大きさとガス代フリーが魅力
以上、Raribleの始め方や使い方などについて解説してきました。
OpenSeaと比肩する程の知名度を誇り、ユーザー数も延びているRarible。参加者が増える程、ガス代がかからずNFT取引ができる点が大きな特徴となっていくでしょう。
アップデートやイベントもあるので、日々以下の公式情報はチェックしておいてください。
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今後NFTの市場は更に拡大していくと予想されます。
「見るだけ・買うだけ」ではなく「作る」こともNFTの醍醐味です。まずはRaribleを体験してみてください。