歩いて稼ぐSTEPN（ステップン）、中国でのサービス利用禁止へ

2022/05/29

NFTゲーム

歩いて稼げるアプリ「Move to Earn」で有名なSTEPN（ステップン）は5月27日、中国でサービス提供を中止する予定を発表しました。

1/ 關於清查中國大陸帳戶的公告

尊敬的STEPN用戶：
為積極主動響應相關監管政策，STEPN將對軟體用戶進行清查，若發現中國大陸地區用戶，則STEPN將依據使用條款對其賬戶於2022年7月15日（UTC+8）24:00 停止提供GPS及IP位置服務。
— STEPN | Public Beta Phase IV (@Stepnofficial) May 26, 2022

STEPN公式は、サービス中止は中国の規制によるものと説明しました。7月15日に、IPアドレスまたはGPSの位置情報で中国在住が判明したユーザーへのサービス提供を停止するとのこと。

STEPNはGPSを利用することでゲーム内の仮想通貨GSTが得られる仕組みです。そのため、事実上アプリの利用ができなくなる措置と考えられます。

1 STEPNの中国でのサービス利用停止について
- 1.1 中国政府は仮想通貨サービス利用制限している
  - 1.1.1 中国政府の目指すところ
- 1.2 STEPNはそもそも中国本土ではサービス提供していない
2 STEPNの中国でのサービス利用停止による影響
- 2.1 GST・GMTの価格が下落
- 2.2 スニーカーの価格が下落
3 まとめ

STEPNの中国でのサービス利用停止について

7月15日以降、中国本土ではSTEPNを利用できなくなります。その背景を下記2つの観点から解説していきます。

・中国政府は仮想通貨サービス利用制限している

・STEPNはそもそも中国本土ではサービス提供していない

中国政府は仮想通貨サービス利用制限している

中国政府は数年前から、仮想通貨関連サービスの利用を禁止しています。

昨年5月21日には、ビットコイン（仮想通貨）マイニングおよび取引の取り締まり強化を打ち出し、仮想通貨の市場価格に大きな影響を及ぼしました。

中国政府の目指すところ

中国政府は「2060年のカーボンニュートラル（脱炭素）政策」を確実に遂行するため、仮想通貨の規制を打ち出しています。

そもそも法定通貨「人民元」への影響を嫌う政府は、2013年、2017年にも投資家の取引停止などといった政策を打ち出しており、仮想通貨による金融リスクの防止を目指しているといえるでしょう。

STEPNはそもそも中国本土ではサービス提供していない

STEPN公式は声明で、「STEPNは設立以来、中国本土でいかなる事業も行っておらず、ダウンロードも提供していない。常にコンプライアンス義務を重視し、現地の規制当局の要件を厳格に遵守している」と述べています。

つまり中国本土では下記のような状態です。

STEPNアプリのダウンロードができない
STEPNのプレイができない

しかし、中国ユーザーはVPNを利用し、STEPNをプレイしていました。

#STEPN
昨日は早く寝たらまさかの緊急AMAがあり、その後24時に中国本土でのuserは7/15以降STEPNが出来なくなる発表があり、GST, GMTと靴の大幅な価格低下が起こっています😅
ちなみにもともと中国本土(香港、台湾除く)では仮想通貨禁止のためSTEPN appはダウンロードできないがVPN経由で行われていた https://t.co/dbcrZDJ8fN
— Ling.eth 🍌🧬⛩🥾 (@Lingethinvestor) May 26, 2022

STEPN公式は「これまでどおり、より良いユーザー体験とコンプライアンスを提供していく」を説明しており、中国ユーザーを含めた今後の動向に注目が集まっています。

STEPNの中国でのサービス利用停止による影響

結論は下記のとおりです。

・GST・GMTの価格下落

・スニーカーの価格下落

GST・GMTの価格が下落

中国本土での利用停止がアナウンスされると、STEPNの独自トークン「GST・GMT」の価格が大幅に下落しました。

前日の1GST＝260円から、1GST＝190円台に30％近くの下落を記録。CoinGeckoによると、GMTは24時間で39％超下落しました。

今朝起きたらGST・GMTともに30%近く下落しているので何かと思ったら、「STEPNは7月中旬までに中国でのプレーを禁止する」とのこと。GST価格も200円まで下がってること考えると、高値でスニーカー買った人はなかなか元本回収するのに苦労しそう。#STEPN #30代投資家と繋がりたい
— きっぺい＠2022セミリタイア就活生 (@kippei0707) May 26, 2022

中国ユーザーの利用停止によるアナウンスで、トークン価格に大きく影響を及ぼしたことがわかります。