米国時間の2022年4月20日、100カ国以上で事業を展開し、アメリカのサンフランシスコに本拠地を置く暗号資産取引所のCoinbaseがNFTマーケットプレイスのベータ版を公開しました。まずは条件を満たすベータテスターのみの利用となりますが、徐々に全ての人が利用できるようになります。テスト参加者以外も閲覧は可能です。

CoinbaseのNFTマーケットプレイスは単なるNFTを売買できる場所というだけでなく、クリエイターやコレクターがコミュニティを構築し、NFTに直接コメントができたり、ユーザー同士がコメントで会話ができるようになる機能も搭載されています。

CoinbaseのNFTマーケットプレイスについて

Coinbaseは2021年10月にNFT事業への参入を表明し、それ以来、NFTマーケットプレイスの開発を進めてきました。

開発を進めていく中でユーザーヒアリングの結果、ユーザーが求めているものは単にNFTが売買できるという機能だけでなく、クリエイターやコレクター同士がつながりやすい環境を求めていることが明らかになり、SNSの機能も持たせたNFTマーケットプレイスが完成しました。

SNS機能

Coinbase NFTの最大の特徴はNFTの売買だけでなく、SNS機能が付随していることです。自身のプロフィールを作成し、クリエイターやユーザー同士で繋がることが可能で、コミュニケーションも取れるようです。

プロフィール上でNFTコレクションを披露でき、他のユーザーは気に入ったユーザーをフォローすることができます。

シンプルで使いやすいUI/UX

NFTの売買をシンプルで簡単に行えるように設計していることが特徴です。また、SNS機能や購入履歴を活用して各ユーザーにパーソナライズしたNFTのおすすめ機能もあります。自分で探しにいかなくても、おすすめのNFTが表示される仕様が組み込まれています。

Coinbase NFTマーケットプレイス今後の展開について

まだベータ版でのリリースですが、Coinbase NFTマーケットプレイスの今後の展開について解説します。今後、数週間から数ヶ月で様々な機能を追加していく予定と発表しています。

複数のブロックチェーンに対応予定

現在はイーサリアムブロックチェーンに対応していますが、今後は複数のブロックチェーンにも対応予定とのことです。

手数料の設定

現在は期間限定で取引手数料が無料ですが、最終的にはWeb3業界標準に準拠した料金を設定する予定だそうです。

クレジットカード決済の導入

Coinbaseは2022年の1月に米決済大手のMastercardと提携しています。その後、クレジットカードでNFTを購入可能にすることを表明していますが、現状ではまだその機能は実装されていません。今後、追加予定と表明しています。

そのほかにも今後数か月の間にドロップやミンティングなど、新しい機能やNFTを追加し、Web3ソーシャルマーケットプレイスというビジョンの実現のために取り組むとのことです。

CoinbaseのNFTマーケットプレイスまとめ

CoinbaseのNFTマーケットプレイスは、現在のNFTマーケットプレイスとは異なる特徴である、SNS機能を持ち合わせています。ユーザー同士やクリエイターとの交流が活発になり、ファンができるとNFTの売買も盛り上がることでしょう。

シンプルなUIが特徴でもあり、ユーザー行動を基にしたレコメンド機能も実装されており、ユーザーがNFTを探す手間を省いてくれます。

現在はまだベータ版で利用できるユーザーも限られてはいますが、世界的に利用されている暗号資産取引所であるCoinbaseのNFTマーケットプレイスは今後、大きく発展していくと予想されます。

（Coinbase発表の元記事はこちら）